Piabは、piCOBOT®プログラムに大型バージョンを追加し、進化を続けています。小型の産業用ロボットや協働ロボットを扱うお客様のニーズを考慮して開発された大型バージョンは、可搬重量の大きさと設置高の低さを両立しており、最大限の能力を発揮します。
最大16kgの吊り上げ能力を持つpiCOBOT®Lは、Eコマース、物流、倉庫でのアプリケーションや、製造現場での重量物の吊り上げ補助に特に適しています。オリジナルバージョンと同様、バキュームポンプユニットとオプションのグリッパーユニットというテクノロジープラットフォーム上で構築されています。バキュームポンプユニットは拡張性があり、最新のパワフルなCOAX®カートリッジを多様な本数で装着することが可能です。真空性能を大幅に向上させ、重量物を吊り上げる際の素早い動作を可能にし、包装・パレタイジング、アッセンブリ、マシンテンディングにおいて高い生産性を実現します。
さまざまなエンドエフェクターに対応
真空流量が大きいため、大型のKenos®フォームグリッパーを選択することも可能です。単体の大型重量物の吊り上げから、複数の小型ワークの同時吊り上げまで対応可能です。piCOBOT®Lは、Piabのカスタムライン専門家やお客様、システムインテグレーターらが自ら開発した、カスタムエンドエフェクターのための非常に優れたプラットフォームでもあります。ポンプ底部の真空接続により、別のグリッパーユニットを取り付ける際に追加のケーブル配線は不要です。
オートツールチェンジャー
piCOBOT®Lでは、グリッパーの交換やポンプユニットからのツールの取り外しを手動で行うことができます。しかし、連続運転を確保し、1つのソリューションをさまざまなタスクに柔軟に展開し、コストをできる限り抑えるための自動プロセスが求められ、時には迅速なツール交換をする必要があります。そのため、最も重要となる追加機能は、オプションのオートツールチェンジャーと、さらなるエンドエフェクター用のドッキングステーションの組み合わせです。オートツールチェンジャーには、エンドエフェクターのアダプタープレートをロックまたはロック解除するためのレバーが装備されています。レバーの開閉はドッキングステーションが自動的に行い、人手を介さずに協働ロボットからグリップユニットを取り外し、別のグリップユニットをピッキングして接続することが可能です。また、ツールチェンジャーでのグリッパーの切り替えは、手動で行うことも可能です。
クラス最高水準の保守性
piCOBOT®Lは、清掃が必要となる部品へのアクセスを容易にすることを念頭に置いて開発されました。そのため、エジェクターカートリッジを1本ずつ取り出し、必要に応じてメンテナンスを行うことができます。また、防塵フィルターを搭載することで、さらに機械の稼働率を向上させることが可能になりました。IP65に準拠した堅牢なポンプボディの採用により、過酷な環境下での長時間稼働を実現しました。
お客様への主なメリット：
- 最新のパワフルなCOAX®真空カートリッジの採用により、高速なアプリケーションを実現
- 最大可搬重量16kg、設置高107mm。効率的にワークの吊り上げが可能
- 角は丸みを帯びており、人とロボットが協働する際にも安全
- IP65準拠の堅牢なボディと容易な保守性により、過酷な環境下でも高い稼働率を実現
アプリケーション分野：
- Eコマース、倉庫、物流
- 包装、パレタイジング
- 重量部品のアッセンブリが必要な製造プロセス
