PiabのDURAFLEX®フリクションカップは、Gruppo Eseaの大手自動車バッテリーメーカー向けピックアンドプレースシステムにおいて、重要な役割を果たしています。
イタリアのオートメーション機器メーカーであるGruppo Eseaは、自動車用バッテリーの大手メーカーのパレタイジングプロセス向けに安全なピックアンドプレースシステムを設計する仕事を引き受けました。
「当社は直ちにPiabに相談しました。Piabとは様々なアプリケーションの自動化プロジェクトで長年付き合いがあり、お客様にとって最善のソリューションが見つかる確信がありました。Piabの技術者は当社にとって最適なサポート方法を常に心得ていて、最先端のソリューションで当社の要件を満たしてくれます」と、Gruppo EseaのCEOを務めるアレッサンドロ・リベラトーレ氏は述べています。
Gruppo Eseaのソリューションは、洗浄と点検が完了した自動車用バッテリーが流れてくるコンベアベルトシステムの終端における、パレタイジングエリアへの搬送をサポートします。バッテリーは最小のもので100x200x300mm、重量が15kg、最大のものでは350x650x700mm、重量は最大270kgになります。
このパレタイジングシステムは、Gruppo Eseaが開発したデカルトガントリーをベースにしています。バッテリーを1つずつピックアップして、1100x800x153mmのパレット上にリリースし、チェッカーパターンにバッテリーを配置します。
パレットの積み方は、最小のバッテリーで24ユニット、最大のバッテリーで4ユニットと幅があります。バッテリーを積み終えたパレットはラインを離れ、エンドユーザーへの出荷の準備が整います。
PiabのDURAFLEX®フリクションカップを使用すれば、安全なピッキング、移動、リリースが可能になります。現在、以下のタイプが30個使用されています。
- OBF 50x140 P（ポリウレタン）
- BFFT 70 P（ポリウレタン）
- BFFT 50 P（ポリウレタン）
このラインには、空気圧や電力系統に障害が発生した場合に備えて、落下防止機能付きの機械システムも装備されています。
「洗浄サイクルを終えたバッテリーは濡れているため、吊り上げてハンドリングすることが困難です。Piabのフリクションカップを使えば、これらの問題に対処できます。ハンドリングするバッテリーの種類に関係なく、プロセスの安全性を最大限に高めたグリッピングを確保できます」と、Gruppo Eseaのメカニカルデザイナーであり、このプロジェクトの責任者を務めるジャンフランコ・ビターレ氏は締めくくっています。
新しいシステムの設置以降、この工場では1分間に1個のバッテリーの処理（洗浄サイクルを含む）が可能になりました。つまり、1日に約600個のバッテリーをパレタイズすることができるようになったのです。
PiabのDURAFLEX®フリクションカップは、ゴムの弾性とポリウレタンの強度を組み合わせた特殊な材質で作られています。この材質は、ワークに吸着痕を残しにくく、数十万サイクルを経た後でも弾性記憶に優れます。これらのサクションカップは、油が付着した表面や湿った表面、また乾燥した表面のハンドリングにも最適です。通常、従来のサクションカップの3～5倍の高いせん断力に耐え、方向に関係なく、優れた吸着力を発揮します。
Gruppo Esea
Gruppo Eseaは1980年以来、産業オートメーション分野のリーディングカンパニーとして、様々な用途や業界向けのシステムの設計と構築に携わってきました。同社はこれまで、急速な成長と生産プロセスの改善を目指し、何千ものカスタマイズされたターンキーソリューションを実現してきました。世界市場に向けて、革新的な発想を組み合わせて絶えず拡大していくことで、Gruppo Eseaは顧客を着実に増やし、満足のいくソリューションを提供しています。
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