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PiabのカートンパレタイジングソリューションによりSteelgran社の生産性が35%向上

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Piab vacuum foam gripper Kenos® KVGL has improved the operating cycle of end-of-line robots by 35% for Spanish company Steelgran Componentes S.A.

スペインのSteelgran Componentes S.A.では、サクションカップを搭載した機械式グリッパーから、Piabの真空フォームグリッパーKenos® KVGLに替えたことで、エンドラインロボットの動作サイクルが35%向上しました。

あらゆる製造プロセスにおいて、特に生産量が急増した場合に、時間とコストは重要なポイントとなります。スペインでTekaのレンジフードを製造するSteelgran Componentes S.A.は、需要のピーク時にボトルネックに直面し、エンドラインのパレタイジングロボットのグリッピングシステムを変えることを決めました。

Steelgran社は、南スペインにおけるPiabのパートナーであるComercial Andaluza de Técnicas y Suministros S.L.(CATS社)と協働したことがあり、今回新たな課題が持ち上がった際も、適切な対応策を見出すために協力を求めました。「Steelgran社が必要としていたのは、様々な形状の箱に対応すると同時に、製品ロスの最小化と速度の向上を実現できるグリッピングソリューションでした」と、CATS S.L.のセールスエンジニアであるホセ・ホアン・モンカーヨ氏は説明します。

様々なタイプの箱に入ったレンジフードのパレタイジングに、古いグリッピングソリューションが使用されていました。箱は3つの独立した生産ラインから各パレタイジングステーションに流れてきます。ライン毎に流れてくる箱の種類は異なります。製品によっては、箱の形状は25種類にもなり、重さは8kgから48kgまで、サイズは450×450×600mmから1080×495×1000mm(縦×横×高さ)までと、幅広い種類の箱が扱われます。大きなサイズや重量があるもの、多様な形状の箱に対して、調整や切り替えなしで対応するには、きわめて柔軟なグリッピングシステムが必要です。

従来は、伸縮可能なサイドアームと4個のサクションカップを装備したグリッパーで箱の側面を把持し、負荷慣性を抑えていました。しかし、調整が必要になるたびにアームを開閉させなければならず、グリッパーの操作や調整に時間がかかっていました。

さらに、各生産サイクルで必ず製品が落下し、生産を停止しなければなりませんでした。ロボットのメンテナンス、製品の回収、再始動、落下した製品の分析などに、貴重な時間が費やされました。また、その先のパレタイジングのスピードも落とさなければならず、ボトルネックがさらに悪化しました。

CATS社は、このプロジェクトに最適なソリューションは、PiabのKenos® グリッパーであると確信しました。Piabと密接な関係にあるCATS社は、スペインおよびポルトガルにおけるPiabのVacuum Automation部門でフィールドプロダクトマネージャーを務めるアルベルト・ゴンサレスに連絡を取り、全ての技術的な詳細を共有しました。Steelgran社が必要としていたソリューションは速やかに提供されました。「Kenos®真空フォームグリッパーは、カートンのパレタイジングの用途に最適な性能を発揮することが証明されています。さらに、COAX®技術を採用しているため、大幅な省エネが実現します」とアルベルト・ゴンサレスは語ります。

CATS社はこのソリューションが優れていることを即座に確信しました。必要な流量と真空を発生させるCOAX®エジェクターが6本搭載された600×400mmのKenos® KVGLフォームグリッパーは、あらゆる種類の箱に対応可能です。Piabのシステムは、COAX®マルチステージエジェクターの多大な初期真空流量により、高速で安全な把持を実現します。これは他のエジェクターより最大2倍高速で、従来の真空エジェクターと同じ空気消費量で約3倍の真空流量が得られます。

Steelgran Componentes S.A.は、プレス成形用の金属板を扱う生産ラインにPiabのFCFフリクションカップとレベルコンペンセーターを導入しており、Piabのコンポーネントの性能と耐久性を認知していたことから、CATS社の提案を信頼しました。独自のCOAX®マルチステージエジェクター技術により、85%の省エネを達成し、箱の大きさや把持時間に応じて、サイクル時間を15~40秒に短縮できました。さらに、ボトルネックの解消に必要な生産速度も達成しました。

「エンドラインのロボットのグリッピングシステムの変更は、私たちの期待を大きく上回っています」と、Steelgran Componentes S.A.で生産およびメンテナンスマネージャーを務めるヘスス・チカ氏は語ります。さらに、「PiabのKenos® KVGLを導入したことで、製品ロス率0%を達成し、真空発生システムによる騒音レベルを50%低減できました」と述べています。

PiabのKenos®真空グリッパーは、オートメーションハンドリングプロセスを簡素化し、形状、表面、寸法の異なる様々なワークを確実に把持します。グリッパーには真空発生器を搭載可能です。より強力な吸引力が必要な場合は、外付けのポンプを使用することもできます。カートンのパレタイジングの用途には、Kenos® KVGLシリーズが最適です。大型のエリア真空グリッパーは、用途に応じて、最大8本のCOAX®エジェクターまたは外付けポンプを装備することができます。

CATS, S.L.について

1992年に設立され、マラガに拠点を置くComercial Andaluza de Técnicas y Suministros, S.L.(略称CATS)は、産業用品の販売および流通と、様々な分野におけるプロジェクトおよびメンテナンスの開発を行っています。同社には、空気圧関連技術、油圧、制御および駆動、コンプレッサーおよび空気回路、計装技術、プロセス制御、アッセンブリおよび設置の専門家が揃っています。サービス精神にあふれ、最高の品質とプロ意識で、お客様のニーズに合った最適なソリューションを提供しています。

Steelgran Componentes S.A.について

1964年に設立されたPortinox S.A.は、当初からステンレス鋼の加工を専門としてきました。1978年にTEKA INDUSTRIAL S.A.に買収され、ホテルおよびケータリング業界向けのバーレルなどの産業製品を中心とした多角化のプロセスが開始しました。2005年、Portinox S.A.の傘下にSTEELGRAND COMPONENTES S.A.が設立され、自社のレンジフード用の電動モーターの製造が開始しました。2015年、TEKA社のコンテナ部門を構成する全ての会社が、スイスのTekaグループのビジネスユニットであるTHIELMANN A.G.に合併され、TEKA GROUPとTHIELMANNの両社がHERITAGE Bの傘下に入りました。エキストラクター用フードの製造工場の部門はTEKAの直属となり、STEELGRAN COMPONENTES S.A.となりました。

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