中小企業（SME）では、手作業に頼ってきたパレタイジング工程のオートメーション化をより一層検討しています。そこで使用する協働ロボットや小型の産業ロボットには、取付け易く操作が簡単なグリッピングツールが必要になります。さらにそれには、機械の稼働時間と使いやすさの向上のために、丈夫な造りと汎用性が求められます。Piabのパレタイジングツール Kenos® Safe&Light (KSL)は、正にそれに最適です。幅広いアプリケーションでご利用いただけるように丈夫でシンプルな設計で、非常に軽量なソリューションです。とりわけ粉塵が多い環境などでの重作業アプリケーションに適しています。
最大59kgの吊り上げ能力を持つKSLは、適切なグリッパーサイズを選択することで、倉庫業務やEコマース用途での段ボール物のハンドリング、さらに、木製品や建設資材のハンドリングや製造エンドオブラインでの作業に最適です。軽量性と高い吊り上げ能力を併せ持つKSLは、コスト効率の高いシステムソリューションと言えます。ハンドリングするワークに応じて、協働ロボット、あるいは標準的なパレタイジング装置として採用される小型の産業ロボットと合わせて使用可能です。
イージーフォームパッド方式により、KSLは特定のアプリケーションに合わせて最適な構成が可能です。装着に磁石を使うことで多数回のフォーム交換を素早く簡単に行うことができ、交換によるダウンタイムが削減されます。
フォーム製のボディをカーボンファイバー製の構造体で保持する特殊設計により、非常に軽量で、協働ロボットやロボットの可搬重量性能を最大限に生かすことができます。これにより、各アプリケーションで使用するロボットおよび協働ロボットがより小型で済むようになれば、システムコストの大きな削減に貢献できます。加えて、このグリッパーのデザイン故に、協働アプリケーションに自然に適応するソリューションとなっています。
このグリッパーは、逆止弁または流量制御のいずれかを備えることができます。お客様はソリューションの選択ができます。一つは、フォームがワークに全て覆われていない状態でも真空破壊を防ぐ逆止弁システムを備えたバージョンです。もう一つは、流量を制御するためのホールシステムを備えた経済的なバージョンです。こちらはワークを逆さまにしてピッキングすることが可能です。
KSLグリッパーは、真空発生器を一体化させて使用するか、外付けの真空発生器を利用するか選べます。真空エジェクター用のバルブキットはオプションで利用可能です。当グリッパーをUR（Universal Robot）協働ロボットに使用する場合、同梱のURキャップにより、プラグ・アンド・プレイソリューションが可能です。その他、このグリッパーは市場の様々なタイプの協働ロボットや小型産業ロボットに使用できます。
お客様のメリット：
- 非常に軽量で協働ロボットに優しいデザインのグリッパーがロボットの可搬重量性能を最大限に活かします。
- 頑丈で堅牢なデザイン、素材、逆止弁技術により、粉塵が多い環境でも作業を中断させません。
- 磁石式のイージーフォームシステムによる素早く簡単なフォーム交換で、ダウンタイムを削減します。
主なアプリケーション：
- 製造エンドオブライン（EOL)作業
- 包装／倉庫
- 木材部品のハンドリング
